学術集会概要

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学術集会概要

Last Update February 1, 2012
一覧
※シンポジウム=S

4月26日(木)

 → S1 「Bio Eraを検証する」
 → S2 「小児リウマチ学の進歩 Progress in Pediatric Rheumatology」
 → S3 「多発性筋炎の病態形成の分子機構」
 → S4 「膠原病の難治性病態とアンメットニーズ」
 → S5 「リウマチ性疾患の肺病変」
 → S6 「OA治療学の疫学から治療まで」
 → S7 「痛風診療の問題点と展望」

4月27日(金)

 → S8 「リウマチ性疾患の疾患感受性遺伝子」
 → S9 「MTXの有効性と安全性」
 → S10 「リウマチ頚椎病変は今」
 → S11 「関節破壊を制御する治療法の新展開」
 → S12 「自己免疫疾患のメカニズム」
 → S13 「SLEの新規治療」
 → S14 「関節リウマチに対する分子標的治療薬の新展開」
 → S15 「関節リウマチのコホート研究」
 → S16 「整形外科へ紹介するタイミング -RAに対する内科と整形外科とのチーム医療-」

4月28日(土)

 → S17 「合併症を伴うRA治療の実際」
 → S18 「関節リウマチの寛解基準の妥当性について」
 → S19 「骨と免疫系のクロストーク骨免疫学」
 → S20 「関節炎の分子病態とその人為的制御」
 → S21 「膠原病診療における臨床試験のありかたについて」
 → S22 「関節リウマチ手術の長期成績」
 → S23 「早期RAの鑑別診断」
 → S24 「シトルリン化蛋白に対する免疫応答と関節リウマチ」
 → S25 「ステロイドと骨」

China-Japan Rheumatology Symposium

 → SCJ 「Advances in Rheumatology」



シンポジウム1: Bio Eraを検証する
日時:2012年4月26日 (木) 9:50 - 12:20
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
宮坂 信之 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)
小池 隆夫 (NTT東日本札幌病院)

ダイジェスト:
 生物学的製剤(Bio)の導入により、関節リウマチ(RA)の治療は激変した。Bioは早期からの積極的導入により、RAの臨床的寛解のみならず、画像的寛解、機能的寛解をもたらすことが明らかとなったのみならず、一部の症例では薬剤中止寛解をももたらしている。しかし一方で、肺炎などの細菌感染症、結核、ニューモシスチス肺炎などの有害事象が起こる可能性が指摘されているほか、高価である、経口的投与ができない、Bio無効例がある、などが指摘されている。本シンポジウムでは、Bio Eraを検証するとともに、将来展望なども併せて論じたい。 (宮坂 信之、小池 隆夫)


【演者】
1. Bio overview
    小池 隆夫 (NTT東日本札幌病院)
2. Bioのもたらしたevidence(欧米)
    竹内 勤 (慶應義塾大学 医学部リウマチ内科)
3. Bioのもたらしたevidence(日本)
    田中 良哉 (産業医科大学 第一内科学講座)
4. 生物学的製剤の功罪
       山中 寿 (東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター)
5. Bioを超えて   Beyond biologics 
    宮坂 信之 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)


シンポジウム2: 小児リウマチ学の進歩
日時:2012年4月26日 (木) 10:30 - 12:00
場所:第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
武井 修治 (鹿児島大学医学部 保健学科)
森 雅亮 (横浜市立大学附属小児総合医療センター)

ダイジェスト:
 成人領域におけるリウマチ学の進歩は、小児リウマチ医療に変革をもたらしてきた。その一方で、小児リウマチ学の進歩により、逆に成人領域のリウマチ医療に示唆を与える情報も集積されてきた。
 例えば、若年性皮膚筋炎で合併する間質性肺炎の実態が解明されるにつれ成人例での機序解明にも影響を与えていること、シェーグレン症候群では小児期に発症し無症候性のまま成人へcarry-overして診断される例が少なくないこと等が示されている。また、JIA治療のゴールであるdrug-free寛解について、RAでもその可能性がようやく検討されるようになってきた。更に、成人にもみられる自己炎症性疾患のうち、一部の疾患では抗IL-1βモノクローナル抗体による治療が小児領域で始まった。
 このシンポジウムでは、このような小児リウマチ学の進歩を、病態、診断、治療の分野の第一線の演者から報告してもらい、小児・成人領域の相互理解を深めることで、お互いの接点や今後の連携を議論したい。(武井修治、森 雅亮)


【演者】
A.病態解析の進歩
 1. 若年性皮膚筋炎
     小林 法元 (信州大学医学部小児医学講座)
B.診断の進歩
 1. JIA
     北川 好郎 (あいち小児保健医療総合センター感染免疫科)
 2. 小児シェーグレン症候群
     冨板 美奈子 (千葉県こども病院アレルギー・膠原病科)
C.治療の進歩
 1. JIA
     久保田 知洋 (鹿児島大学医学部 小児科)
 2. CAPS
     今川 智之 (横浜市立大学大学院医学研究科 発生成育小児医療学)

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シンポジウム3: 多発性筋炎 · 皮膚筋炎の病態形成の分子機構
日時:2012年4月26日 (木) 10:30 - 12:00
場所:第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
三森 経世 (京都大学大学院医学研究科臨床免疫学)
上阪 等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)

ダイジェスト:
 膠原病として患者数最大の関節リウマチ治療を生物学製剤が一新し、それに次ぐ全身性エリテマトーデスにも、新しい生物学的製剤が登場した。これは、それぞれの疾患の病態が分子レベルで明らかになったからである。3位の座をしめる多発性筋炎・皮膚筋炎では、血清と生検組織のみが研究材料であった時代が長く、抗体は診断の助けにはなったものの、病理組織学的には多発性筋炎は、キラーT細胞による筋線維傷害、皮膚筋炎は抗体による筋血管障害という、現代の免疫学的知識では受容しにくいドグマが打ち立てられたままであった。しかし、最近、病態を分子レベルで解析する試みが成功しつつあり、新たな事実が判明してきた。このシンポジウムでは、膠原病内科、皮膚科、神経内科という関連三科で進めつつある研究を紹介し、筋炎研究の進む道を討論する。
(三森経世、上阪 等)


【演者】
1. 筋炎特異的抗体と対応抗原の臨床的意義と病因的意義
    中嶋 蘭 (京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 )
2. 炎症性筋疾患に伴う間質性肺炎の分子機構について
    五野 貴久 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
3. 神経内科からみたPM/DMの分子機構について
    清水 潤 (東京大学医学部附属病院 神経内科)
4. 皮膚科からみたPM/DMの分子機構
    藤本 学 (金沢大学医薬保健研究域医学系 皮膚科学)
5. 自己免疫性筋炎における再生筋線維の役割
    木村 直樹 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科)
6. 筋炎におけるマスト細胞
    鈴木 浩太郎 (千葉大学医学部附属病院 アレルギー・膠原病内科)


シンポジウム4: 膠原病の難治性病態とアンメットニーズ
日時:2012年4月26日 (木) 15:10 - 17:40
場所:第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
髙崎 芳成 (順天堂大学医学部膠原病内科)
廣畑 俊成 (北里大学膠原病・感染内科学)

ダイジェスト:
 生物学的製剤の登場によって関節リウマチ(RA)の治療におけるパラダイムシフトがもたらされたのに対し、RA以外の膠原病治療においては目立ったブレイクスルーがない。本シンポジウムにおいては、RA以外の膠原病の難治性の病態とアンメツトニーズとして、ループス腎炎、中枢神経ループス、難治性筋炎、肺動脈性肺高血圧症、血栓性微小血管障害、血管炎症候群の6つをとり上げ、それぞれの領域のエクスパートの方々にその診断・治療の現在の問題点、最新の進歩について解説して頂いた上で、ご参加の皆様と一緒に今後の方向性について考えてみたい。(髙崎芳成、廣畑俊成)


【演者】
1. 難治性ループス腎炎
    森本 真司 (順天堂大学医学部附属浦安病院)
2. 中枢神経ループス
    吉尾 卓 (自治医科大学 アレルギーリウマチ科)
3. 皮膚筋炎・多発性筋炎と診療の原状と問題点
    上阪 等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)
4. 肺動脈性肺高血圧症
    川口 鎮司 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
5. 血栓性微少血管障害
    渥美 達也 (北海道大学大学院医学研究科 内科学講座・第二内科)
6. 血管炎 -ANCA関連血管炎-
    有村 義宏 (杏林大学大学院医学研究科 第一内科学教室(腎臓・リウマチ膠原病内科))

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シンポジウム5: リウマチ性疾患の肺病変
日時:2012年4月26日 (木) 15:10 - 17:40
場所:第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
針谷 正祥 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 薬害監視学講座)
杉山 温人 (独立行政法人国立国際医療研究センター病院呼吸器科)

ダイジェスト:
 リウマチ性疾患患者は、原疾患自体による肺病変に加えて、薬剤性肺障害、肺感染症をしばしば合併する。これらの肺合併症は治療方針の選択、機能的予後および生命予後に大きく影響するため、リウマチ専門医はその診断および治療に精通しなければならない。本シンポジウムでは、膠原病肺の総論として病理診断、画像診断を、各論として皮膚筋炎・多発性筋炎と血管炎症候群を、合併症として免疫抑制治療下の日和見感染症を取り上げ、最新のエビデンスを議論し、診断と治療に関する理解を深めて頂く機会としたい。 (針谷正祥、杉山温人)


【演者】
1. 膠原病肺の病理診断
    武村 民子  (日本赤十字社医療センター 病理部)
2. リウマチ性疾患肺病変の画像診断
    酒井文和  (埼玉医科大学 国際医療センター放射線科)
3. 多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の診断と治療
    高田 和生  (東京医科歯科大学医歯学融合教育センター)
4. 血管炎に伴う肺病変
    本間 栄 (東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科)
5. リウマチ性疾患と日和見感染症
    田坂 定智  (慶應義塾大学医学部 呼吸器内科)


シンポジウム6: OA治療学の疫学から治療まで
日時:2012年4月26日 (木) 15:10 - 16:40
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
木村 友厚 (富山大学医学部 整形外科)
山田 治基 (藤田保健衛生大学整形外科)

ダイジェスト:
 変形性関節症(OA)に対して、症状(疼痛など)の改善を図り、進行を遅らせ、そして関節機能を維持・改善することが必須である。しかしそのためのOA治療が世界中で模索されながら、この10年間にRA治療や骨粗鬆症治療に大きく水をあけられ、現在でも明確に疾患の進行を遅らせる真のOA治療薬(疾患修飾性OA薬)は存在しない。一方ここ数年、疼痛をターゲットとする多様な薬剤の使用が可能となり、これがOAの症状改善に資する可能性がある。しかし、これとても多くの課題がある。本シンポジウムでは、OAの疫学を再認識した上で、OA治療薬の開発が進まない理由はなぜか、現行の薬剤の中に実は有用なものがないのか、あるいは近い将来に有望な薬剤の出現の可能性は、などについてご発表いただく。
(木村友厚、山田治基)


【演者】
1. 住民疫学研究ROADからみえてきた日本のOA
    吉村 典子 (東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター関節疾患総合研究講座)
2. 関節マーカーはOA治療の指針となりうるか
    森田 充浩  (藤田保健衛生大学 整形外科)
3. ヒアルロン酸に抗OA効果は期待できるか
    福田 寛二  (近畿大学医学部整形外科,高度先端医療センター再生医療部門)
4. 骨代謝調節薬(ビスフォスフォネートなど)の効果 -どこまで可能か-
    速水 正  (済生会新潟第二病院 整形外科)
5. 鎮痛をターゲットとしたOA治療 -可能性と課題-
    石黒 直樹  (名古屋大学大学院医学系研究科 機能構築医学運動・形態外科学整形外科)

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シンポジウム7: 痛風診療の問題点と展望
日時:2012年4月26日 (木) 16:40 - 18:10
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
藤森 新 (帝京大学医学部 内科)
谷口 敦夫 (東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター)

ダイジェスト:
 大規模な健診成績によると、わが国の高尿酸血症は30歳以降の男性の30%に認められると推定されている。尿酸塩結晶によって引き起こされる痛風関節炎が高尿酸血症の代表的な症候であることは周知の事実であるが、最近の多くの疫学研究やモデル動物を用いての精力的な基礎的研究によって、高尿酸血症は腎機能障害や高血圧、虚血性心疾患、心不全、脳卒中といった心血管障害の危険因子と見なされるようになってきた。本シンポジウムでは、「痛風・高尿酸血症のわが国の現状」、「高尿酸血症と腎障害の関係」、「高尿酸血症と心血管障害の関係」、「超音波を用いた痛風関節炎の新しい診断法」、「無症候性高尿酸血症を含めた高尿酸血症の薬物治療指針」について5名のスペシャリストにお話いただく。本シンポジウムが先生方の日常診療のお役に立つものとなることを期待している。(藤森 新、谷口敦夫)


【演者】
1. 痛風・高尿酸血症、わが国の現状
    箱田 雅之  (安田女子大学家政学部管理栄養学科)
2. 高尿酸血症とCKD
    大野 岩男  (東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科)
3. 高尿酸血症と心血管障害
    浜田 紀宏  (鳥取大学医学部 地域医療学講座)
4. 関節超音波検査からみた痛風関節炎の診断とマネージメント
    瀬戸 洋平  (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
5. 高尿酸血症の治療(治療薬物の使い分け)
    森脇 優司  (兵庫医科大学 内科学 内分泌・代謝科)


シンポジウム8: リウマチ性疾患の疾患感受性遺伝子
日時:2012年4月27日 (金) 8:15 - 9:45
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
土屋 尚之 (筑波大学 医学医療系 分子遺伝疫学)
高地 雄太 (独立行政法人理化学研究所ゲノム医科学研究センター)

ダイジェスト:
 ゲノム全体を網羅的に探索するゲノムワイド関連解析(GWAS)により,膠原病・自己免疫疾患においても疾患遺伝子研究は飛躍的な進歩を遂げつつある。その結果,各疾患で中心的な役割を果たしているHLA領域以外にも,多くの遺伝子領域が発症に関与していることが明らかになった。本シンポジウムでは,日本のゲノム研究をリードする各演者に,日本人集団における関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,ベーチェット病のGWASの結果を紹介していただくとともに,より稀少である全身性強皮症、ANCA関連血管炎に関する候補遺伝子解析の成果、ならびに、これらの多型と臨床病型との関連について議論していただく。さらに,次世代シークエンサーを用いたrare variant解析の重要性についても議論する。本シンポジウムを通じて、GWASは重要なマイルストーンであり、今後、この成果を、病因解明、分子創薬および個別化医療の実現に橋渡ししていくことが重要な課題であることを紹介したい。(土屋尚之、高地雄太)


【演者】
1. ベーチェット病と関節リウマチの遺伝子解析
    猪子 英俊  (東海大学医学部 基礎医学系分子生命科学)
2. 膠原病の候補遺伝子解析
    土屋 尚之  (筑波大学 医学医療系 分子遺伝疫学)
3. 日本人 全身性エリテマトーデスのゲノムワイド関連研究
    高地 雄太  (独立行政法人理化学研究所ゲノム医科学研究センター)
4. 関節リウマチ関連遺伝子 −疾患感受性遺伝子と重症化遺伝子−
    猪狩 勝則  (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
5. 抗CCP抗体陰性関節リウマチに関連する遺伝因子
    大村 浩一郎  (京都大学大学院医学研究科臨床免疫学)
6. 疾患における rave variantのインパクト
    角田 達彦  (独立行政法人理化学研究所ゲノム医科学研究センター)

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シンポジウム9: MTXの有効性と安全性
日時:2012年4月27日 (金) 9:45 - 12:15
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
鈴木 康夫 (東海大学医学部内科学系リウマチ内科学)
齋藤 知行 (横浜市立大学大学院医学研究科運動器病態学(整形外科))

ダイジェスト:
 関節リウマチの最新治療戦略の中でMTXは第1選択薬であり、anchor drugと位置付けられている。本邦でも2011年2月23日用量増量に関する公知申請が承認され、成人RAに対して第1選択薬として,また,週16mgまで使用できるようになった。MTXの高用量使用に伴い,有効率,寛解率や関節破壊進行抑制効果のさらなる向上が期待される。
 安全性に関しては、最近の3年間の重篤な副作用の発生状況をみると、間質性肺炎が減少傾向にあるのに対して,感染症の増加や相当数のリンパ増殖性疾患の報告がみられる。また、MTX治療中の手術時の対応については、週12.5mg以上の高用量使用下での術後の感染症の発生や創傷治癒に関するエビデンスは乏しい。
 本シンポジウムでは,高用量時代に入ったMTX治療において、期待される臨床効果をコホート分析や画像学的見地から論じ、また、増加傾向にある感染症やリンパ増殖性疾患の現況と対策,周術期の管理について議論する。(鈴木康夫、齋藤知行)


【演者】
1. Overview −本邦におけるMTX治療の現状と今後の課題− 
    鈴木 康夫  (東海大学医学部内科学系リウマチ内科学)
2. IORRAコホートからみたMTXの用量と有効性の関連
    中島 亜矢子  (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
3. 画像学的にみたMTXの有効性(XPでのfilling-in/healing,エコー、MRI所見から見た)    
    西田 圭一郎  (岡山大学大学院医歯学総合研究科 機能制御学講座 人体構成学分野)
4. MTX治療中の感染症の特徴と管理
    針谷 正祥  (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 薬害監視学講座)
5. MTX関連リンパ増殖性疾患の臨床像
    佐藤 慎二  (東海大学医学部内科学系 リウマチ内科学)
6. MTX治療中の周術期の管理 
    小池 達也  (大阪市立大学 リウマチ外科)


シンポジウム10: リウマチ頚椎病変は今
日時:2012年4月27日 (金) 8:15 - 9:45
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
根尾 昌志 (京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座 整形外科学)
清水 敬親 (榛名荘病院、群馬脊椎脊髄病センター)

ダイジェスト:
 最近の生物学的製剤に代表される薬物治療の進歩は、関節リウマチの自然経過及び予後を大きく改善させてきた。頚椎病変も例外ではないと考えられる。しかし、内科的治療に無反応であったり、合併症のため積極的な薬物治療が行えなかったりして、重度の頚椎破壊病変がQOLを大きく損なっている患者が存在するのも事実である。一方で、術前画像評価、周術期全身管理、手術技術、インストゥルメンテ-ションのめざましい発達によって、リウマチ頚椎に対する手術成績も大きく向上している。このシンポジウムでは、リウマチ頚椎病変に対する内科的治療の現状と影響、外科的治療のタイミングと適応について論じる。
(根尾昌志、清水敬親)


【演者】
1. 生物製剤のRA頚椎病変に対する進行予防効果
    石黒 直樹  (名古屋大学大学院医学系研究科 機能構築医学運動・形態外科学整形外科学)
2. RA頚椎病変の進行
    鷲見 正敏  (兵庫脊椎脊髄病医療振興機構)
3. 重度リウマチ頚椎病変例の臨床像と予後
    清水 敬親  (榛名荘病院、群馬脊椎脊髄病センター)
4. 破壊性頚椎病変を伴ったRA患者の手術的加療 -至適時期はいつか?-
    松山 幸弘  (浜松医科大学 整形外科学教室)
5. RA頚椎手術の合併症とその対策
    根尾 昌志  (京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座 整形外科学)

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シンポジウム11: 関節破壊を制御する治療法の新展開 -from bench to bed-
日時:2012年4月27日 (金) 9:45 - 12:15
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
田中 栄 (東京大学医学部整形外科)
保田 尚孝 (オリエンタル酵母工業株式会社バイオ事業本部企画開発グループ)

ダイジェスト:
 関節リウマチは滑膜を主座とする全身の炎症性疾患であるが、疾患が進行すると、著明な関節破壊が生じ、患者のADLやQOLを低下させる。近年、TNF-αを標的にした生物学的製剤など、新しい機序を有する抗リウマチ薬が開発され、関節破壊の進行を抑制する作用を有することが報告されている。また抗RANKL抗体など、破骨細胞を直接の標的にした治療法の有効性も報告されている。本シンポジウムでは関節破壊を標的にした治療法の開発や実際について、最先端でご活躍の方々に研究内容や臨床成果を発表していただく。(田中 栄、保田尚孝)


【演者】
1. 骨免疫学からみたRA骨破壊
    高柳 広 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子情報伝達学)
2. 骨破壊の治療標的としてのRANKL-RANKシステム
    保田 尚孝 (オリエンタル酵母工業株式会社バイオ事業本部企画開発グループ)
3. 滑膜線維芽細胞を標的とした抗リウマチ療法
    上阪 等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)
4. 関節リウマチにおける免疫異常と骨破壊 -ヒト破骨細胞分化の制御機構の解明-
    小竹 茂 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 内科)
5. RAにおける抗サイトカイン療法と骨代謝
    仲村 一郎 (湯河原厚生年金病院リウマチ科)


シンポジウム12: 自己免疫疾患のメカニズム
日時:2012年4月27日 (金) 8:15 - 10:45
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
住田 孝之 (筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
山本 一彦 (東京大学医学部アレルギーリウマチ内科)

ダイジェスト:
 自己免疫疾患は、「自己の認識」および「トレランスの破綻」という免疫学の根元的な問題に関わる病気であり、未だに発症メカニズムの解明およびそれに基づく根治的治療戦略は開発されていない。近年、モデル動物を用いた分子免疫学的な解析から、自然免疫と獲得免疫のクロストーク、新しいヘルパーT細胞や制御性T細胞の存在など、新規免疫細胞や免疫分子の関与が明らかにされてきた。しかし、これらの発見は動物モデルに限定された事実も多く、ヒトの自己免疫疾患の病因解明や治療応用に直結する科学的エビデンスは多くはない。それは、ヒトとマウスの免疫システムには、共通点も多いが相違点も存在するからである。今後、ヒトにおける自己免疫疾患制御のためには、モデル動物における免疫学的研究成果を基盤として、Human Immunology分野を大いに発展、充実させていかなければならない。本シンポジウムでは、動物モデルおよびヒト疾患において、制御性T細胞、T細胞制御分子、制御性B細胞、NKT細胞などの視点から、自己免疫疾患の発症機構と将来的な治療標的と戦略について展望したい。
(住田孝之、山本一彦)


【演者】
1. 膠原病における特異的自己免疫応答
    桑名 正隆 (慶應義塾大学医学部 リウマチ内科)
2. ヘルパーT細胞分化メカニズムと自己免疫
    佐藤 浩二郎 (埼玉医科大学 リウマチ膠原病科)
3. T細胞分化にかかわる転写因子発現調節と自己免疫制御
    近藤 裕也 (筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
4. 制御性T細胞と自己免疫
    藤尾 圭志 (東京大学医学部附属病院 アレルギー・リウマチ内科)
5. 制御性B細胞と自己免疫
    藤本 学 (金沢大学医薬保健研究域医学系皮膚科学)
6. 自然リンパ球と自己免疫
    三宅 幸子 ((独)国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部)

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シンポジウム13: SLEの新規治療
日時:2012年4月27日 (金) 10:45 - 12:15
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
田中 良哉 (産業医科大学医学部 第一内科学講座)
渥美 達也 (北海道大学大学院医学研究科 内科学講座・第二内科)

ダイジェスト:
 全身性エリテマトーデスは代表的な全身性自己免疫疾患で、T細胞やB細胞の活性化と自己抗体や免疫複合体が介在する多臓器障害を併発する。治療には大量ステロイド薬と免疫抑制薬の併用が選択されてきたが、いずれも副作用が多い非特異的治療で、臓器障害の改善には不十分なため、新規治療法の導入に期待がなされた。B細胞のCD20に対する抗体リツキシマブは、一部の症例に高い疾患制御効果が報告されたが、同時に日和見感染症などの問題点も露呈した。斯様な課題を克服するべくCD20以外のCD22などのB細胞抗原、CTLA4やBAFFなどの共刺激分子、IFN-αなどのサイトカインを標的とした治療展開が進行中である。さらに、MMF等の新規免疫抑制薬、Sykなどのチロシンキナーゼを標的とした経口低分子量化合物も注目されている。本シンポジウムでは、SLEの新規治療開発の最前線を概説する。(田中良哉、渥美達也)


【演者】
1. 全身性エリテマトーデスと免疫抑制剤
    渥美 達也 (北海道大学大学院医学研究科 内科学講座・第二内科)
2. Syk阻害薬
    定 清直 (福井大学医学部医学科病因病態医学講座 微生物学領域)
3. 抗BAFF抗体、TACI-Ig
    新納 宏昭 (九州大学病院 免疫・膠原病・感染症内科 病態修復内科学分野)
4. 難治性SLEに対する抗CD20および抗CD22抗体療法
    岩田 慈 (産業医科大学医学部 第一内科学講座)
5. 抗インターフェロン抗体
    竹内 勤 (慶應義塾大学医学部リウマチ内科)


シンポジウム14: 関節リウマチに対する分子標的治療薬の新展開
日時:2012年4月27日 (金) 15:40 - 18:10
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
山中 寿 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
Ronald F. van Vollenhoven
  Karolinska Institutet, Department of Medicine, Unit for Clinical Therapy Research,
  Inflammatory Diseases (ClinTRID), Stockholm, Sweden


ダイジェスト:
 研究の進歩は様々な疾患の病態を明らかにし、病態に重要な役割を果たしている分子を同定してきた。そしてその分子の作用を制御することにより疾患を治療する段階に進んだ。これは医学研究が疾患の治療のために行われるものであることを考えれば、極めて当然の進化である。従来の薬剤の大半は低分子化合物であり、その多くは有効性が経験的に知ることができたか、または仮説に基づき開発されたものであった。しかし、標的分子を同定し、その分子に特異的に結合する抗体や受容体、リガンドを用いる治療手段の開発は、極めて科学的、論理的なものになった。RAの病態で重要な分子であるTNFやIL-6を制御することで素晴らしい治療成績が得られることを我々はすでに経験してきた。もっと良い標的はあるか、もっと良い治療薬が生まれるか、我々の関心の地平線は拡がり、夢はまだまだ大きくなる。このシンポジウムでは内外の第一人者を集め、最先端の状況を拝聴する。(山中 寿、Ronald F. van Vollenhoven)


【演者】
1.Overview
    Ronald F. van Vollenhoven
     Karolinska Institutet, Department of Medicine, Unit for Clinical Therapy Research,
     Inflammatory Diseases (ClinTRID), Stockholm, Sweden

2. 低分子化合物の抗リウマチ作用  
    山岡 邦宏 (産業医科大学医学部 第一内科学講座)
3. 抗TNF療法の新展開   
    渥美 達也 (北海道大学大学院医学研究科 内科学講座・第二内科)
4. 新たな抗サイトカイン治療薬  
    竹内 勤 (慶應義塾大学医学部リウマチ内科)
5. T細胞標的治療薬  
    山本 一彦 (東京大学医学部アレルギーリウマチ内科)
6. B細胞標的治療薬  
    田中 良哉 (産業医科大学第一内科学講座)

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シンポジウム15: 関節リウマチのコホート研究
日時:2012年4月27日 (金) 15:45 - 17:15
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
當間 重人 (独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター リウマチ性疾患研究部)
中島亜矢子 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)

ダイジェスト:
 近年生物学的製剤の出現などにより関節リウマチの治療は非常に進歩した。しかし、関節リウマチの現状や新規治療薬が悪性腫瘍や感染症、生命予後など長期のアウトカムに及ぼす影響や欧米と異なる日本の関節リウマチの現状を知るためにはコホート研究が必要である。現在、日本においては関節リウマチの日常診療コホートIORRA(東京女子医科大学)、NinJa(国立病院機構等多施設共同)、早期関節炎コホート (長崎大学)、生物学的製剤治療群コホートREAL(多施設共同)がたちあげられ、それぞれ多くの日本のエビデンスを発信してきた。
 本シンポジウムでは、海外コホートのオーバービューおよび日本の各コホートの特徴やコホート研究から明らかとなったエビデンスなどを概説し、コホート研究を総括する。
(當間重人、中島亜矢子)


【演者】
1. 海外のコホート研究
    中島亜矢子 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
2. NinJaコホート
    當間 重人 (独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター リウマチ性疾患研究部)
3. Nagasakiコホート
    川上 純 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻展開医療科学講座・第一内科)
4. Registry of Japanese rheumatoid arthritis patients for long-term safety (REAL)コホート
    針谷 正祥 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 薬害監視学講座)
5. IORRAコホート
    田中 榮一 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)


シンポジウム16: 整形外科へ紹介するタイミング -RAに対する内科と整形外科とのチーム医療-
日時:2012年4月27日 (金) 15:45 - 17:15
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
桃原 茂樹 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 整形外科)
川人 豊 (京都府立医科大学大学院医学研究科免疫内科学 膠原病・リウマチ・アレルギー科)

ダイジェスト:
 関節リウマチの治療は早期からの強力な薬物治療により寛解が現実のものとなってきているが、依然として変形が進行し機能障害を来すケースも多く経験される。疾患活動性の制御が早くなり、時には破壊
された関節の修復機転が働く場合もあり、手術のタイミングも大きく変化してきている。また、高いレ
ベルでのQuality of Life(QOL)も求められるようになり、機能低下した関節の再建手術も増加傾向に
ある。本シンポジウムではより良いリウマチ治療を実践すべく内科と整形外科とのチーム医療について
討議する。(桃原茂樹、川人 豊)


【演者】
1. 内科医から見た整形外科医へ紹介する外科的治療のタイミング
    土橋 浩章 (香川大学医学部内分泌代謝血液免疫呼吸器内科)
2. 内科医からみた整形外科医へ紹介する外科的治療のタイミング
    日高 利彦 (善仁会 市民の森病院 膠原病・リウマチセンター)
3. 内科と整形外科とのチーム医療 整形外科の立場から
    中島 康晴 (九州大学医学研究院 整形外科)
4. 整形外科医から見た内科医とのRAに対するチーム医療 
   手術のタイミングを逃さないためにどのようにフォローアップしていくか 膝関節について
    金子 敦史 (独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 整形外科 リウマチ科)

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シンポジウム17: 合併症を伴うRA治療の実際
日時:2012年4月28日 (土) 8:30 - 10:00
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
三村 俊英 (埼玉医科大学病院 リウマチ膠原病科)
河野 肇 (帝京大学医学部 内科学講座)

ダイジェスト:
 実地臨床においてRAの患者さんたちは様々な合併症をもって診察室に来られるが、このような方達にどのように対処してくかはランダム化二重盲検試験になじまず、科学的なエビデンスに乏しい状況である。さらにはガイドライン上や添付文書上では決して推奨されない治療も、各々の症例においては最善の選択となりうることもしばしば経験される。本シンポジウムでは比較的頻度が高く、しかもRAの治療に関して大きな障害となる3つの合併症(悪性腫瘍、MAC症を中心とした肺感染症、間質性肺炎)をお持ちの方の治療について検討する。最善のアプローチを模索するために、それぞれの合併症に対してその疾患を専門に治療しておられる先生と、リウマチ専門医の先生から各々の見方、アプローチ、意見を述べていただく。このような複眼的な視点と議論をふまえ、各々の症例に対しての最善の治療を提供することを最終的な目標としたい。(三村 俊英、河野 肇)


【演者】
A. 悪性腫瘍合併RA
   1. 佐々木康綱 (埼玉医科大学国際医療センター 腫瘍内科)
   2. 針谷 正祥 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 薬害監視学講座)
B. 感染症(主に非結核性抗酸菌症感染)
   1. 永井 英明 (国立病院機構東京病院 呼吸器内科)
   2. 五野 貴久 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
C. 間質性肺炎
   1. 土屋 裕 (昭和大学藤が丘病院 呼吸器内科)
   2. 平田 信太郎 (産業医科大学医学部 第一内科学講座)


シンポジウム18: 関節リウマチの寛解基準の妥当性について
日時:2012年4月28日 (土) 10:00 - 12:30
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
竹内 勤 (慶應義塾大学医学部リウマチ内科)
松原 司 (松原メイフラワー病院 リウマチ・膠原病センター)

【演者】
KeyNote Lecture
    Désirée M van der Heijde
      Department of Rheumatology, Leiden University Medical Center,
      Leiden, the Netherlands

1. IORRAコホートからみた臨床的寛解基準の妥当性
    中島 亜矢子 (東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
2. 慶應義塾大学病院免疫統括医療センターからみた臨床的寛解
    金子 祐子 (慶應義塾大学医学部 リウマチ内科)
3. 当院における寛解基準の妥当性
    神戸 克明 (東京女子医科大学 東医療センター整形外科)
4. ACR/EULARの新寛解基準の妥当性について 
  -懐疑的な立場から 特に患者による全般評価(PGA)の妥当性について-
    金子 敦史 (国立病院機構名古屋医療センター整形外科リウマチ科)
5. 実地医療におけるACR/EULAR寛解基準の妥当性
    奥田 康介 (松原メイフラワー病院 整形外科)

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シンポジウム19: 骨と免疫系のクロストーク骨免疫学
日時:2012年4月28日 (土) 8:30 - 10:00
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
高柳 広 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子情報伝達学講座)
石井 優 (大阪大学 免疫学フロンティア研究センター)

ダイジェスト:
 関節リウマチの治療薬のほとんどは、免疫抑制剤として開発された。しかし、構造的破壊を防ぐことが治療の目標となるにつれ、免疫だけでなく、免疫が引き起こす骨の変化に光があたるようになった。関節リウマチの骨破壊の病態を理解しようとすると、免疫と骨の連関を解明する必要が生じて、「骨免疫学」の発展を促した。しかし、関節リウマチの病態以外でも、免疫と骨は非常に深い関係にある。骨髄は、B細胞やメモリー細胞を維持し必要に応じて末梢へと送り出す一次リンパ組織なのだ。本シンポジウムでは、関節リウマチの骨破壊の病態で中心的な役割をもつ破骨細胞分化因子RANKLのほか、骨免疫学の最新の知見を基礎と臨床応用の両面から紹介する。
(高柳 広、石井 優)


【演者】
1. RANKLと骨破壊
    中島 友紀 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子情報伝達学講座)
2. リウマチ疾患と骨破壊
    宮本 健史 (慶應大学医学部 整形外科学)
3. 抗RANKL抗体とRA
    田中 良哉 (産業医科大学 第一内科)
4. 骨破壊の生体イメージング
    石井 優 (大阪大学 免疫学フロンティア研究センター)


シンポジウム20: 関節炎の分子病態とその人為的制御
日時:2012年4月28日 (土) 10:00 - 12:30
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
上阪 等 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)
松本 功 (筑波大学 医学医療系内科 膠原病・リウマチ・アレルギー)

ダイジェスト:
 生物学的製剤による抗サイトカイン療法がリウマチ治療にパラダイムシフトをもたらし、免疫抑制的な分子標的治療薬が次々と現れている。しかしなお、完全寛解をもたらしうるのは3割前後に過ぎず、アンカードラッグであるメトトレキサートには致死的副作用が、新しい免疫抑制的治療薬には易感染性が診療上の問題として立ちはだかる。さらなる治療成績向上のためには、新発想に基づく治療法の開発が必須である。このシンポジウムでは、かかる治療の種となるべき関節炎分子病態解明やその成果を利用した人為的制御に焦点を当てる。未来のリウマチ治療の姿をかいま見ることができるだろう。(上阪 等、松本 功)


【演者】
1. TIARP欠損による炎症性サイトカイン異常と関節炎発症機構
    松本 功 (筑波大学 医学医療系内科 膠原病・リウマチ・アレルギー)
2. 関節炎治療における新規標的分子としてのTREM-1リガンドの同定
    岩井 秀之 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 膠原病・リウマチ内科学)
3. 関節炎におけるRNA階層の病態解明とその制御
    浅原 弘嗣 (東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
4. 炎症の誘導機構『IL-6アンプ』と関節炎
    村上 正晃 (大阪大学大学院 生命機能研究科)
5. マウス関節炎におけるTIM-4の病態関与:増悪と抑制
    秋葉 久弥 (順天堂大学医学部 免疫学講座)
6. 関節炎発症に於ける補体の役割とC1qTNFによる制御
    岩倉 洋一郎 (東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センター 分子病態研究分野)

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シンポジウム21: 膠原病診療における臨床試験のありかたについて
日時:2012年4月28日 (土) 8:30 - 10:00
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
小池 竜司 (東京医科歯科大学医学部附属病院臨床試験管理センター)
花岡 英紀 (千葉大学医学部付属病院 臨床試験部)

ダイジェスト:
 新たな医療技術を開発し、実用化するためには臨床試験が不可欠である。従来、膠原病診療においては、疾患の複雑性や希少性から臨床試験の実施に対して積極的とはいえなかった。しかし関節リウマチに対する生物学的製剤の導入を契機に、リウマチ膠原病専門医が臨床試験に参加する機会が増加し、新規技術だけでなく、治験・臨床試験を取り巻く体制や開発戦略に対する関心が高まりつつある。このような臨床開発に必要なプロセスを包括的に体系化した科学はレギュラトリーサイエンスと呼ばれ、多くの診療領域で注目されつつある。残念ながら本邦では膠原病領域におけるレギュラトリーサイエンスの重要性の認識は不足しており、臨床試験の支援体制の不備につながってきたことは否めない。
 本シンポジウムでは、異なる立場で臨床試験に関わられてきた4名の先生からお話をいただき、膠原病診療における臨床試験推進の重要性と問題点を整理したい。それを踏まえ、本邦において膠原病領域のレギュラトリーサイエンスの構築を提言する場としたい。(小池竜司、花岡英紀)


【演者】
1. トシリズマブ臨床試験のサクセスストーリー
    西本 憲弘 (和歌山県立医科大学 免疫制御学講座)
2. 筋炎対象の医師主導治験の経験と問題点
    高田 和生 (東京医科歯科大学 医歯学融合教育支援センター)
3. 企業からみた膠原病臨床試験の実際と問題点
    赤真 秀人 (エーザイ株式会社)
4. Drug development for rheumatic diseases:
      Clinical concerns as medical reviewers at PMDA
    Yukiko Komano 
         Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, Tokyo, Japan


シンポジウム22: 関節リウマチ手術の長期成績
日時:2012年4月28日 (土) 10:00 - 12:30
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
織田 弘美 (埼玉医科大学 整形外科)
西田 圭一郎 (岡山大学大学院医歯学総合研究科 機能制御学講座 人体構成学分野)

ダイジェスト:
 関節リウマチ(RA)の薬物治療の進歩はRAの治療体系を変えつつあるが、合併症や忍容性、経済的な問題から有効な治療薬を使用できない場合や、適切な薬物治療の有無にかかわらず関節破壊が進行する場合には、依然として外科的治療が必要である。RAの骨関節手術は骨軟部組織の脆弱性や破綻、骨欠損の状態に加え、隣接関節や対側関節の罹患状態やRAそのものの疾患コントロールに治療成績が左右されるなど、良好な長期治療成績を維持することは一般に容易ではない。また、適切な時期に適切な
治療方法を選択することが重要であるが、部位や病態によっては十分なコンセンサスが得られていな
い。本シンポジウムでは肩関節、後足部、肘関節、手指、頚椎、股関節のRA病変に対する手術療法に
ついて複数の治療選択肢を比較しながら、個々の手術方法の長期成績について経験豊富な施設のエキ
スパートにご講演・ご討議いただく。(織田弘美、西田圭一郎)


【演者】
1. 人工肩関節置換術vs 人工骨頭挿入術
    末永 直樹 (北新病院 人工関節・内視鏡センター)
2. リウマチ性後足部変形に対する人工足関節全置換術の中長期成績
    原 良太 (奈良県立医科大学 リウマチセンター)
3. 関節リウマチ頸椎病変手術例の生命予後から見た手術適応とタイミング
    古泉 豊 (独立行政法人国立病院機構 西多賀病院 整形外科)
4. 人工肘関節置換術:linked vs. unlinked
    橋詰 謙三 (岡山大学病院 整形外科)
5. 人工指関節置換術:Silicone implant vs Surface implant
    南川 義隆 (東京手の外科・スポーツ医学研究所、高月整形・新橋クリニック)
6. 関節リウマチにおける人工股関節手術の成績
    金 潤澤 (埼玉医科大学 整形外科)

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シンポジウム23: 早期RAの鑑別診断
日時:2012年4月28日 (土) 15:20 - 16:50
場所: 第1会場 国際館パミール3F 「北辰」
【座長】
天野 宏一 (埼玉医科大学総合医療センターリウマチ・膠原病内科)
松下 功 (富山大学医学部整形外科)

ダイジェスト:
 2010年のACR/EULARの新分類基準も本来は集団をRAと非RAに"分類"する基準であるが、実臨床の現場では、個々の患者の"診断"に使われる。この新基準により早期にRAを"診断"できるようになったが、その前提条件として"他の疾患を鑑別"することが求められている。またRAの"診断"後はDMARDs(主にMTX)が開始されるが、これらの薬剤は決して安全ではなく、確実なRAにのみ使用されるべきである。すなわち適切なRA診療は、まず適切なRA診断に始まる。本シンポジウムは、RAと鑑別すべき主な疾患についてRAとの鑑別ポイントを中心に解説頂き、適切なRAの診断に役立てることを目的とする。
(天野 宏一、松下 功)


【演者】
1. 早期関節リウマチ診断における変形性関節症との鑑別
    小嶋 俊久 (名古屋大学大学院医学系研究科 機能構築医学運動・形態外科学整形外科)
2. 全身性結合織疾患
    田村 直人 (順天堂大学 膠原病内科)
3. 脊椎関節炎
    浦野 房三 (JA長野県厚生連篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病センター)
4. 早期RAの鑑別診断 -リウマチ性多発筋痛症、感染に伴う関節炎-
    土橋 浩章 (香川大学医学部 内分泌代謝・血液・免疫・呼吸器内科)
5. 早期RAの鑑別診断—痛風・偽痛風、色素性絨毛結節性滑膜炎
    西田 圭一郎 (岡山大学大学院医歯学総合研究科 機能制御学講座 人体構成学分野)
6. 早期RAの鑑別診断: SAPHO症候群、RS3PE症候群、掌蹠膿疱症性関節炎
    岸本 暢将 (聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人、小児))


シンポジウム24: シトルリン化蛋白に対する免疫応答と関節リウマチ
日時:2012年4月28日 (土) 15:20 - 16:50
場所: 第2会場 国際館パミール3F 「慶雲」
【座長】
藤尾 圭志 (東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科)
藤井 隆夫 (京都大学医学部付属病院 リウマチセンター)

ダイジェスト:
 シトルリン化蛋白に特異的な抗体(anti-citrullinated protein antibodies: ACPA)は関節リウマチ(RA)の診断に重要な血清反応であり、主要な予後予測因子です。ACPAの産生機構の理解は、RAの根本的な病態の解明につながると考えられ、ACPAの解析は今後大きな展開が期待される領域となっています。本シンポジウムでは、ACPAに関する最近のオーバービューを踏まえた上で、RA予後予測因子としてのACPA、新規ACPA標的タンパク、ACPA産生に関連する自己抗原に対するT細胞応答、RA感受性遺伝子としてのシトルリン化酵素の機能、など臨床から基礎研究にわたる広範なACPAの最新の知見について提示していただく予定です。多数の先生方にご参加いただき、RAの病態を理解する上で有用なディスカッションが深まることを期待します。
(藤尾圭志、藤井隆夫)


【演者】
1. シトルリン化蛋白抗体の種々の測定法とその意義について
    松井 利浩 (独立行政法人国立病院機構相模原病院 リウマチ科)
2. 関節リウマチにおけるリウマトイド因子・抗CCP抗体の抗体価と臨床経過との相関
    村上 孝作 (京都大学大学院医学研究科 臨床免疫学)
3. 関節リウマチにおける抗シトルリン化GPI抗体
    松本 功 (筑波大学大学院人間総合科学研究科 疾患制御医学専攻臨床免疫学)
4. 関節リウマチにおける抗シトルリン化蛋白抗体産生とBiPに対する免疫応答の関連
    藤尾 圭志 (東京大学医学部 アレルギーリウマチ内科)
5. 関節リウマチにおけるPADI4遺伝子の役割
    鈴木 亜香里 (独立行政法人理化学研究所ゲノム医科学研究センター)

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シンポジウム25: ステロイドと骨
日時:2012年4月28日 (土) 15:20 - 16:50
場所: 第3会場 国際館パミール3F 「白雲」
【座長】
宗圓 聰 (近畿大学医学部奈良病院 整形外科・リウマチ科)
徳永 大作 (京都府立医科大学 整形外科)

ダイジェスト:
 骨に関連したグルココルチコイドの副作用としては,骨粗鬆症と骨壊死がある.これらの病態の発症メカニズム,診断,治療に関する研究は近年大きく進歩し,わが国においても基礎研究,臨床研究が積極的に行われてきた.ステロイド性骨粗鬆症については,わが国の予防と治療ガイドラインが日本骨代謝学会より2005年に発表され,現在改訂作業中である.特発性大腿骨頭壊死症については,厚労省難治性疾患克服研究事業として診断・治療に関するガイドラインや予防と治療の標準化を目指した研究報告がなされてきた.本シンポジウムでは,ステロイド性骨粗鬆症とステロイド性骨壊死を取り上げ,発症メカニズム,病態,治療等に関する最新の考え方を紹介して頂き,両疾患に関する理解を深めて頂くことを目的としたい.(宗圓 聡、徳永大作)


【演者】
1. ステロイドの骨に対する影響
    大中 佳三 (九州大学大学院医学研究院老年医学)
2. ステロイド性骨粗鬆症に対する薬物療法
    田中 郁子 (藤田保健衛生大学臨床検査部)
3. ステロイド性骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン
    鈴木 康夫 (東海大学医学部内科学系リウマチ内科学)
4. ステロイドによる血管内皮細胞障害と骨壊死の関係
    赤池 雅史 (徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部医療教育学)
5. MRIを用いたステロイド性骨壊死の病態解析
    藤岡 幹浩 (京都府立医科大学大学院運動器機能再生外科学(整形外科))


China-Japan Rheumatology Symposium: Advances in Rheumatology
日時:2012年4月26日 (木) 14:00 - 16:00
場所: 第12会場 国際館パミール1F 「瑞光」
【Chairs】
Zhan-Guo Li  
  Department of Rheumatology & Immunology, Beijing University Medical School
  People's Hospital, Medical School of Beijing University, Beijing, China

Kazuhiko Yamamoto 
  Department of Allergy and Rheumatology, The University of Tokyo Graduate
  School of Medicine


Digest:
 This is the first China-Japan Rheumatology Symposium. Selected Chinese and Japanese scientists present their works to show ‘the Advances in Rheumatology’ and discuss in detail together. The symposium was initially proposed by Professor Zhanguo Li, the President of the Chinese Rheumatology Association. Professor Kazuhiko Yamamoto, the Chairman of International Committee of the Japan College of Rheumatology (JCR) and Professor Nobuyuki Miyasaka, the President of JCR, sincerely agreed to have this honorable symposium. This will strengthen mutual collaboration and nurture the friendship between both societies and their members. (Nobuyuki Miyasaka , Kazuhiko Yamamoto)


【Speakers】
1. Premature atherosclerosis of systemic lupus erythematosus: risk factors
    and pathogenesis
       Chunde Bao
         Renji Hospital Shanghai Jiaotong University School of Medicine, Shanghai ,China
3. Chinese SLE Treatment And Research group (CSTAR) registry with Chinese
    Rheumatology Information System (CRIS): a model of translational study in
    Chinese rheumatology
       Mengtao Li
         Peking Union Medical College Hospital, Beijing, China
3. Pathophysiology of autoimmune arthritis - From clinic to bench and vice versa-
       Isao Matsumoto
         Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tsukuba,
         Tsukuba, Japan

4. Small-molecule drugs targeting tyrosine kinases; novel DMARDs as effective as
    biologics on rheumatoid arthritis
    Kunihiro Yamaoka
         The First Department of Internal Medicine, University of Occupational and
         Environmental Health, Japan, Kitakyushu, Japan

5. Safety of anti-TNF agents in inflammatory arthropathy patients with chronic or
    resolved hepatitis B virus infection: Results from registry data in China
    Hua Ye
         Department of Rheumatology & Immunology, Beijing University People’s
         Hospital, China

6. Gene regulatory network of musculoskeletal system development and homeostasis
    Hiroshi Asahara
         Tokyo Medical and Dental University, Tokyo, Japan

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