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会長挨拶|Message From Chairman

第56回日本リウマチ学会総会・学術集会長

 未曾有の東日本大震災から五ヶ月が経過いたしました。被災状況の甚大さ、多くの尊い命が奪い去られた状況下における復興への道のりなどを考え、「我々に課せられた使命は何か」と問いかけながら、JCR2012 への開催準備を慎重に進めております。

 第56回日本リウマチ学会総会・学術集会及び第21回国際リウマチシンポジウムは、2012年4月26日〜28日に東京のグランドプリンスホテル新高輪で行われます。今回のテーマは「リウマチ性疾患の征圧に向けて」です。

 関節リウマチでみられつつある臨床研究や治療学の進歩が、広く他のリウマチ性疾患にも波及することを心より願っています。
 関節リウマチでは、早期診断と、メトトレキサートを中心とする抗リウマチ薬などを用いる積極的な治療によって、臨床的寛解、画像的寛解、機能的寛解が得られるようになりました。しかし、このような進歩は、リウマチ性疾患すべての分野でみられるわけではありません。全身性エリテマトーデスや多発性筋炎/皮膚筋炎などの膠原病や変形性関節症などでは、まだまだ解決しなければならない’unmet needs’が山積されています。今回の学会では、内科、整形外科のみならず基礎研究者、疫学研究者、コメディカルなども広く参加して、未開発の分野にもチャレンジされんことを期待しております。また、若手研究者は、今後への発展のための「登竜門」として当学術集会を利用していただきたいと思います。



 これまで日本リウマチ学会は、リウマチ学における情報発信基地として、学会員及び患者団体を含めた一般社会に向かってリアルタイムな情報の発信と啓発活動に務め、リウマチ学の発展に努力をして参りました。特に2012年からは、これまで学会長が中心となって行ってきた学会運営を、日本リウマチ学会自らの手で行うことに致しました。すなわち、新たな学術集会運営組織を設置して、科学性かつ継続性のあるプログラム策定を行い、透明性を保ちながら社会的説明責任が果たせる学会運営を行うことを目指しています。また、利益相反マネジメントも行い、倫理性の高い学術活動を行うことも目標としています。最後に、日本リウマチ学会会員の皆様が当学術大会に積極的に参加されることで、「リウマチ性疾患の征圧」が可能となりますことを心より期待しております。

2011年8月 
第56回日本リウマチ学会総会・学術集会 
第21回国際リウマチシンポジウム 
会長 宮坂信之